設計の考え方
Concept
of design
- 心地よい空間づくり提供側も利用者側もどちらも快適を実現
- 経営的視点を備えた設計コスト面での配慮のほか
アフターフォローも万全 - 医療の未来を見据えた対応変化する医療分野を考慮し
フレキシブルに対応
1.先生・患者さんにとって、
心地よい空間づくり
患者・入居者の命や生活を守るための施設ですので、医療や福祉サービスをより迅速に正確に提供するための機能面は不可欠。機器等の配置はもちろん、スムーズな作業動線を意識した設計を心がけています。また、患者さんや施設を利用される方にとっても心地よい空間であることを意識し、機能面と快適性を両立。先生や患者さんにとって、共に利用しやすい心地よい空間づくりを目指します。
2.蓄積したノウハウによって
可能となる独自のアドバイス
病院なら医療廃棄物をどの場所に溜めるのか、または救急車を受け入れる時の搬入動線の確保はどうするのか、福祉施設なら入居者が利用するお風呂や脱衣所の運用方法など。依頼主でも事前に想定することが難しい、実際に利用してみないと気づかない様々な事例がでてきます。そのような事例に関しても、多くの設計実績があり、顧客との継続的な関係性によって蓄積した情報があるからこそできる、弊社独自のアドバイスがあります。
3.経営的視点を備えた設計で、
施設のブランディングにも寄与
依頼主の要望をそのまま全て叶えてしまうと、予算を大きくオーバーしてしまうことが多々あります。どの要望がコスト面に大きく影響するのかを考慮し、最初の段階から予算内で可能な限り要望を叶えるための方法を考えることも、私たちの仕事です。より良い建築を手がけるためには、コストコントロールへの配慮は必須。経営的視点を備えた設計によって、施設の進むべき方向性も一緒に考えていきます。
4.建てるだけでは終わらない、
二人三脚のアフターフォロー
私たちは関東圏を中心とした地域に根差した設計事務所なので、作って終わりではなく完成後もメンテナンスを含めて共に歩んでいきます。その過程のなかで、使い勝手や日々の問題などをヒアリング。サービスを日々提供する中で出てくるリアルな感想を通して、より密な関係性を築いていくと共に、私たちもアップデートを繰り返し、次の設計に活かしています。その蓄積が提供するプランにおいて、引き出しの多さにつながっています。
5.変化する医療分野を考慮し、
未来を見据えた対応
医療や福祉の施設は、一度建てると長期間利用することが一般的です。しかし、医療・福祉の技術や方針は時代によって変化していきますし、そこに高齢化などの社会的問題が合わさることで、効果的な施設利用のカタチも変わっていきます。もちろん、それらの変化を事前に全て予測して設計していくことは困難ですが、後の改修をより容易なものにするなど、可能な限り未来を見据えたフレキシブルな対応を目指しています。

病院
Customer’s
Voice

なわ内科・呼吸器クリニック
緩和ケアの視点を大切にした
地域に根ざしたクリニック
令和2年5月に開院した茨城県にある内科・呼吸器クリニック。総合病院で長年研鑽を積んできた院長がクリニックを開院するタイミングで設計を依頼。建物はもちろん、ロゴデザインも担当するなど、トータルブランディングを担当。
ロゴマークの作成や建築を
通して
クリニックが目指す
方向性を考えるきっかけに
Q. エイプラス・デザインを知ったきっかけ、依頼を決めたポイントは?
直接のきっかけは開院時にお世話になったコンサルタントからの紹介ですが、開業を考えた時点からいろいろな建築設計事務所のWebページを見ていました。その過程でエイプラス・デザインのことも閲覧していて、医療機関の経験が豊富という点に加えて、コスト管理もしっかりされている点など好印象を抱いていました。実際にお会いした際に、私の話を大変良く聞いていただいて、依頼者の希望を尊重しながら、プロとして最善の提案をいただける方だと思い、依頼することに決めました。
Q. 建築段階でどのような課題があり、どんな提案がありましたか?
建築に制限がかかる敷地ということが土地契約直前に判明したのですが、最初にご提案いただいていたプランの中で条件をクリアしている設計があり、問題なく進めることができました。設置する機器と機器の間が当初の予定より狭くなることが判明した際には、壁の位置を移動することでスペースを確保。私の性格やキャラクターを理解していただいた上でのデザイン提案のほか、部材も医療用・店舗用にこだわらず選定していただくなど、コスト面でも最大限ご尽力いただきました。
Q. 完成後の満足度や使い勝手はいかがでしょうか?
系列会社に内装やロゴマークのデザインをお願いするなど、クリニックの建物を作ることを通して、私自身がどのようなクリニックにしていきたいか、患者さんととう向き合っていくべきなのかなど、今後の経営方針などを考えるきっかけになりました。完成後は、治療に関しては本当に期待通りで使いやすいですし、天井が高くて明るくクリニックっぽくない雰囲気が、患者さんからも落ち着けると好評いただいています。

鶴町皮膚科クリニック新棟
息子さんと共に働く場として
介護施設を新棟に改修
息子さんが医師となって帰ってくるのを機に拡張工事を依頼。クリニックに隣接していた介護施設オレンジハウスを新棟として改修しました。芸術に造詣の深い院長セレクトによる絵をモチーフにした壁を採用するなど、まるで美術館のようなクリニックに。
ヒアリング力と要望に対する
理解力の高さ
提案までのスピードと
豊富なバリエーションに驚き
Q. エイプラス・デザインを知ったきっかけ、依頼を決めたポイントは?
以前はデイサービスのような施設を運営していたのですが、新たに施設を建てるにあたって多くの設計事務所と話をしました。エイプラス・デザインを紹介いただくまで、6~7社の設計事務所と話をして提案をもらったのですが、どれも私がイメージしている建物とは隔たりがありました。エイプラス・デザインの場合は、私の構想をしっかりと聞いてくれて、提案力もそうですし、私のイメージに近い施設ができると確信したので依頼を決めました。
Q. 他の設計事務所との一番の違いはどんなところにありますか?
私の話を良く聞いてくれること、そして要望に対する理解力が優れていると思います。それとなんと言っても提案してくれる設計やデザインアイデアの豊富さが大きく異なります。他の設計事務所は1案ずつの提案が多かったのですが、エイプラス・デザインは6パターンくらいアイデアを持ってこられたこともあって、様々な方向性でのアプローチや引き出しの多さが印象に残っています。提案までのスピードとバリエーションに驚きました。
Q. 設計事務所を選ぶ際のアドバイスをお願いします。
施設の建設を通して、なかなか自分の思いを表現してくれる設計事務所は少ないと実感しました。私のように理想とする建物のイメージが明確にある方、また建築に興味があるという方は、その思いを実際に表現してくれるエイプラス・デザインは向いているのではないかと思います。今では友達にような信頼関係を築いていますが、それも建てたら終わりというスタンスではなく、アフターフォローも含めたその後の密なやりとりがあってこそだと考えています。

医療法人社団 八峰会 池田病院
1. 地元に密着して約90年
2. 精神科医療に特化した病院
昭和8年に池田医院としてスタートし、精神科専門医療に対応するため、医療法人八峰会を設立して池田病院を開設。平成22年の改築竣工の際にエイプラス・デザインが設計を担当。隣りに介護老人保健施設 涼風苑を併設。
時代によって変化する
治療内容や患者動向など
可能な限り未来を
見据えた設計を提案
Q. エイプラス・デザインを知ったきっかけ、印象を教えてください。
以前勤めていた先生の繋がりで紹介していただいたのがきっかけです。建物が完成したのが平成22年12月で、そのすぐ後に東日本大震災が発生したのですが、地震後すぐに様子を見に来ていただいて、すごく嬉しかったのを覚えています。以前の池田病院のイメージも踏襲しながら、そこに最新の洗練された技術をプラスしていただいて、設計に関してもスピーディに対応していただけたことが印象的です。
Q. 建築に対する要望やこだわった場所はどこでしょうか?
地形的に高層ではない建物を建てられたことが一番です。玄関を入ってすぐの外来が広くて、待合がゆったりとしているところが気に入っています。病室も4人部屋にしてはすごく広いですよね。桜の木の移植も上手くいって、建物と周辺環境との調和がとれている点も良かったと思っています。また、建築当時は酸素での治療は少なかったのですが、将来主流となる治療内容等を考慮してもらいながら、未来を見据えた設計をご提案いただけたと思っています。
Q. 実際に建築を使ってみての感想を教えてください。
病院を訪れた多くの先生が、精神科特有の匂いが全くしないということを感想として言っていただけます。病院全体の換気の回数を増やすなど工夫いただいているとのことで、そこはすごく感謝しております。また、当初から個室の数は議論の対象となってはいたのですが、少しの工事で4人部屋に改修するなど、状況に応じてフレキシブルに対応することができるところも満足しています。

医療法人社団 有朋会 栗田病院
増改築により複雑化した建築の
営繕に関するコンサルティング
茨城県にある精神科病院。昭和55年の開設から4期に渡って増改築を行い、ほぼ4ブロックの建物に分類。2010年より「建築顧問」の業務契約を交わし、現在まで施設の営繕に関するコンサルティング業務を承っています。
専門知識を持って
業者選定や見積も精査
信頼して建築部分を任せられる
準職員のような存在
Q. エイプラス・デザインを知ったきっかけ、依頼を決めたポイントは?
法人が運営する施設を立ち上げをする際に、進行的にこのままでは開設日に間に合わないという状況になり、医療・介護の業界に長けていらっしゃる方ということで、エイプラス・デザインをご紹介いただきました。最初に打ち合わせをして、その豊富な知識量と、フットワークが非常に軽くて対応が早いこと、そして、議事録をきっちり取り、打ち合わせの記録をいつでも確認できるようにしてくれるということにとても驚きました。
Q. 「建築顧問」の業務契約を交わされた経緯を教えてください。
何度かの増築を経て施設を大きくしていることから、建屋ごとに建築年数が違っていること、それぞれの建物を手がけた建築士さん・施工会社が異なることで複雑な状況下にありました。図面もきちんと保管されておらず、設備的な不具合があるたびに、こちらから建築士さんや施工会社に声をかけていたのですが、専門知識がないだけにきちんとした主張もできない状態でした。そこで私たちが抱える建築についての大小さまざまな問題を、中立的な立場で一元管理をしてくれるのではと思い契約を交わしました。
Q. 「建築顧問」がいることのメリットはどんなところにありますか?
週1回の定例ミーティングを通して修理個所と進捗状況を管理していただき、それぞれの箇所ごとに修理を依頼する業者を整理して見積りを発注。専門知識を持って金額を精査することはもちろん、スピード感のある対応をいただけているのが一番のメリットです。私たちが専門ではない分野に手を取られて、本来の業務が遅れるといったことも解消されました。また何か問題が発生した場合は、定例ミーティング以外でも迅速に対応いただけることから、準職員のような存在として建築に関することを全般的に信頼してお任せできています。
設計の流れ
Flow
丁寧なヒアリングから現地調査、設計提案、施工監理、引き渡し後のアフターフォローまで一貫して対応します。