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日立市立おおくぼ保育園

0歳児から5歳児までが通う日立市立の保育園です。
園舎の老朽化に伴い、敷地内に新しい園舎を計画しました。

この計画は、3年前に市主催の園舎建築プロポーザルに参加するところから始まりました。
エイプラス・デザインでは、プロポーザルの条件のひとつであった「木造建築」の良さを、子どもたちに伝える建物の仕様や工法について検討を重ねていき、通常この規模の木造建築を造る場合に使う「集成材」(細かな木を接着剤で張り合わせ人工的につくった大きな木材)は極力使わず、主として「無垢材」(丸太から切り出した木材)を使用する「木造在来工法」で園舎をつくる提案をしました。

木造在来工法とは、いわゆる通常の家と同じように、大工さんの手によって造られる工法のことです。
その内容も含め、エイプラス・デザインの提案が市や保育園関係者の皆さんから高く評価され、めでたく設計の指名をいただくに至りました。

●無垢材を使い「木造在来工法」で建てた園舎

写真を見ていただくとわかる通り、この保育園では、各空間に太い柱が規則的に立っています。
これが在来工法の特徴です。
とくに、この園舎における柱は、「準耐火構造」の基準を満たす役割も担っているため、構造上必要なサイズに、さらに「燃えしろ」分を加えた太さになっており、存在感があります。
この木の柱の存在感が、子どもたちに在来工法の木造建築の魅力を十分に伝え、何より空間に安定感・安心感をもたらす効果を生むこととなりました。

林立する柱は、子どもたちの格好の遊びの装置となるでしょうし、また、柱の間隔をモジュール(構成単位)として家具などで区切ることで、壁をつくらなくても用途の異なる空間を創出することが可能です。

「お遊戯室」など、柱のない大きな空間が必要な場所にのみ、集成材を使用しました。

●徹底して「子どもの目線」で

内部空間は、徹底して子どもたちのサイズや目線に合わせた造りを心がけました。
柱と柱をつなぐ鴨居は、高さを1.8メートルに設定しています。
これは、大人の男性にはちょっと低すぎる高さかもしれません。しかし、ここでの主役は子どもたち。1メートルに満たない身長の子どもたちには、ちょうどいい高さです。

給食室に設置する配膳窓の高さにも工夫をこらしました。
子どもたちは、給食室の中が気になってのぞきたくなるものですが、子どもたちの背の高さに合わせて配膳窓をつくると、中で作業する大人たちには低すぎて効率の悪い高さになってしまいます。
それを解消するため、給食室側の床を20センチほど下げることにました。
そうすることにより、子どもたちにとっても、中で作業する大人たちにとっても、互いにちょうどいい高さの配膳窓とすることが可能となりました。

廊下の一画にある「電車コーナー」は先生方にヒアリングしながらつくったちょっと特別な空間です。
子どもが座るのにちょうどいい(大人にはちょっと窮屈な)サイズの椅子が、電車内のように向かい合う囲われた空間は、子どもが落ち着くことができる場。
この空間で先生と向き合えば、ちょっと拗ねてしまった子どもも次第に心を開いて話をしてくれそうです。

玄関からつながる場所には、送迎に来た親御さんたちが先生にちょっとした相談をすることができるようなスペースをつくりました。階段状になっているので、その間、子どもたちは階段に腰をおろしたりして、思い思いに遊ぶことができます。

●仮園舎を造らずに工事を進行

通常、園舎の建て替え工事の場合は、仮園舎をつくってそこに一定期間引っ越してもらうことが多いのですが、おおくぼ保育園の場合は、仮園舎をつくらずに工事を進めることができました。
というのも、もともとの敷地に駐車場が広くあったため、まずは1期工事で駐車場だったところに新園舎の一部(2階建て)をつくり、1期工事が完成した時点で、一旦保育園のすべての機能をそちらに移すことができたのです。

その後、旧園舎を壊して第2期工事として新園舎を延長していき、すべてが完成した後、あらためて1階部分を保育園、2階部分を本来の「子育て支援室」としてオープンしたというわけです。

引っ越す手間や仮設園舎をつくる手間を省くことができ、資金的にも工程的にも無駄のない計画とすることができました。

●職人の技術が存分に生きた園舎

工事は、先に述べたとおり大工職人たちの手により進められていったわけですが、建物の形を敷地の曲線に合わせて曲面にしたり、平屋と二階を組み合わせたりと、なかなか複雑なつくりの建物になっているため、職人の皆さんの技術を存分に発揮してもらうこととなりました。

お陰さまで、無垢の木材の感触、存在感を子どもたちが五感でフルに味わうことのできる、素朴ながら、楽しい仕掛けに満ちた園舎が完成しました。

園庭の整備は6月末までかかりますが、最後の最後まで安全面に配慮して監理業務を続けていきます。
今年の夏には、中庭に完成するプールで元気に遊ぶ子どもたちの姿を見られることでしょう。
おおくぼ保育園に通うお子さんたちの心に、この園舎での日々が楽しくかけがえのない思い出として刻まれことを心から願っています。

作品名
日立市立おおくぼ保育園
分類
保育園
建設地
茨城県日立市
構造
木造 地上2階
延床面積
1,291.94㎡
竣工
2014年9月
業務内容
改築設計監理
設計担当
池田洋 中村亮太
受賞歴
おおくぼ保育園園舎改築事業 基本・実施設計業務委託プロポーザル 最優秀賞

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