ツカサリビング
分類 | 斎場兼店舗 |
---|---|
建設地 | 茨城県 水戸市 |
構造 | S造二階建て |
延床面積 | 668.67㎡ |
竣工 | 2013年12月 |
業務内容 |
新築設計監理 |
設計担当 | 佐藤昌樹 石橋拓也 |
水戸市内で墓石や仏具の販売を手がける会社が新たにつくった店舗+家族葬ホールです。
葬儀をなるべく静かな環境で行えるよう、道路側に店舗を設け、家族葬ホールは奥に配置しています。
店舗のデザインは施主のご希望から極力シンプルな仕上げとしました。
家族葬ホールは、これがおそらく水戸で最初のものとなり、エイプラス・デザインとしても設計を担当するのは初めてのことでしたので、デザイン作業を進める前にツカサリビングの社長とともにあちらこちらの施設を見てまわりました。
茨城県、とくに水戸ではまだ馴染みのない形態ですが、県外では数が増えてきています。
というのも、もともとお通夜の前まではご遺体を自宅に安置してそこから斎場に運んで葬儀を行うというのがならわしですが、マンション住まいなどで自宅に安置することが難しいケースが増えているからです。
この家族葬ホールは、そういった方々に向けて、葬儀場としてだけでなく、葬儀をするまでの最後の時間──最後の1日なり2日間を亡くなられた方とともに過ごす場所、そのためのいわば「リビング」を提供するという考え方でデザインを進めました。
「リビング」ですから、隣には専用のキッチンもあってご自分たちで簡単な料理を作って過ごしていただけますし、ソファに座って故人の想い出などをゆっくりと語っていただくことができます。
部屋の色も、無彩色を基調にしながら淡い紫色などを採り入れ、哀しみの中にも安らぎを感じていただけるデザインを心掛けました。
奥には宿泊するための畳の部屋があり、そこには棺を置くスペースも設けてあり、夜も亡くなった方のそばで過ごすことができます。
葬儀を執り行うホールは20〜60名さまくらいまでの規模です。
式のあと皆さんで食事をするスペースもつくりましたので、葬儀のあとは、この場で忌中払いもしていただけます。
さらに、本当に身寄りの少ない方のために、5~6人が集まる中でお経をあげてお送りするスペースもつくりました。
現段階ではまだ小規模な葬儀場としてのご利用が多いようですが、昨今の家族事情を鑑みてデザインされた施設ですので、故人と最後の時間を過ごす「リビング」としてのご利用が今後増えてくるのではないかと期待しています。
分類 | 斎場兼店舗 |
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建設地 | 茨城県 水戸市 |
構造 | S造二階建て |
延床面積 | 668.67㎡ |
竣工 | 2013年12月 |
業務内容 |
新築設計監理 |
設計担当 | 佐藤昌樹 石橋拓也 |