藤が原アパート 集会所

分類 公共施設
建設地 茨城県水戸市
構造 RC造平屋建
敷地面積 1,285.13 ㎡
延床面積 92.8㎡
竣工 2012年5月
業務内容 新築設計・監理
設計担当 池田洋 遠西雄大

水戸市郊外の緑豊かな環境のなかに建つ「県営藤が原アパート」。そのほぼ中央に計画された集会所です。

藤が原アパートは、すべて完成すると6棟、128戸の規模となります(2012年3月現在はその半分が完成)。新しくできる「まち」の中心部で、さまざまな年代の方々の交流・憩いの場となるよう、シンプルで爽やかな印象のデザイン・色彩を心がけました。

特徴的なのは、集会室部分の大きな開口です。他の部屋よりも天井を一段高くすることで、かなり広々とした開放的な空間が実現しました。これだけ大きな開口部があると、直射日光の影響を受けやすいため、建物は東向きの計画としています。この部分の屋根のなだらかな勾配が、外観の印象的なアクセントにもなっています。

廃品回収など屋外での作業を想定し、雨や日差しをよけて快適に作業ができるよう、広めのピロティを設けました。加えて、集会所の周囲で屋外の活動も行えるように、建物東側には、水はけのよいインターロッキングを敷き詰めた広場をつくりました。

一方、内部には、玄関ドアを開けてすぐ正面にある壁に、色鮮やかな陶板レリーフを設えました。これは、笠間市在住の陶芸作家、大貫博之氏の作品で、この建物のために製作されたものです。陶板には、「藤が原」の四季を表す、藤、百合、もみじ、椿の4つの花木が描かれ、陶板独特の落ち着いた発色と質感が、訪れた人をあたたかく迎え入れます。

これからにぎわいを増していく新しい「まち」において、この集会所が、人々の笑顔をたくさん生みだす、愛される場になってくれることを願っています。

分類 公共施設
建設地 茨城県水戸市
構造 RC造平屋建
敷地面積 1,285.13 ㎡
延床面積 92.8㎡
竣工 2012年5月
業務内容 新築設計・監理
設計担当 池田洋 遠西雄大