みんなが共有できるイメージをつくりたい
でもね、そうやっていろんな人が行動するときに、一つの共通の目標というか、ビジョンがないといけないと思うのです。震災の時、「みんなで助け合って、この難局を降り越えよう」という目標を、暗黙の裡にほとんどの人が共有した。それが大きなパワーになった。
そう考えると、水戸を元気にしたいという想いを、行動に移していることは、とてもいいのだけど、じゃあ、どこに向かっているの?と聞かれると、みんなバラバラっていうんじゃ、折角のみんなの力が、まとまらんだろ!って思うのですよ。
だから、将来の水戸のイメージを、なるべく多くの人が共有することが、大事なんだと思うのです。みんなが共有するイメージに向かって、それぞれが、それぞれの得意分野で頑張るっていう風なのが、いいと思うんだけどなぁ。
ぼくの仕事は、建築家です。この職業柄、普通の人よりちょっと、都市計画とかには詳しいです。それから、図面やイメージ画が描けるので、やっぱり普通の人よりはちょっと、プレゼン力、発信力があります。なので、この能力を活かして、みんなが共有できる将来の水戸のイメージを、作ろうと思っています。とりあえず、そのたたき台を提示して、広く意見を聞いては、それをブラッシュアップしていく。これがぼくの、「一行」です。
だから、ぼくが一番期待していることは、みんなが、ぼくの描いた絵をたたき台にして、揉みくちゃにして、みんなが、「こういう水戸にしたいねぇ」と思えるようなイメージに纏まるように、発言したり、行動することです。あちこちで、ぼくのプレゼンをご披露する機会は頂いているんだけど、「こういう事についても、是非考えてみてください」「○○地区はこういう問題があるんだけど、どうしたらいいでしょう」とか言われることがよくあります。そういう時の答えは決まっています。
「まずは、自分で考えたら?貴方は考えちゃいけないんですか?