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建築顧問

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建築顧問サービスとは

弊社が80以上の病院や福祉施設などの設計を手がけてきた中で、施設のオーナー様や営繕ご担当者から「トラブル発生時の業者の対応がよくない」「修理・修繕の費用が高い気がするが適正価格が分からない」といった声を多くお寄せいただいています。
そこで、建築の専門家であるエイプラス・デザインが、豊富な人脈と専門知識を活かし、施設のオーナー様と地元業者の橋渡しをする「建築顧問」サービスを提供いたします。
また、既存建築物の増改築・新規の建設計画に係るアドバイスや補助金申請のサポートなど、建築に関わるあらゆるご相談を月額定額で承ります。
施設の規模や状況に合わせたメニューがございますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

サービス内容

建物修理の手配
  • 毎週のように発生するトラブルに対応します。
  • 事務担当者様・営繕担当者様の負担を軽減します。
  • 修理箇所・原因を特定し修理業者を迅速に手配します
建物修理費の
見積もりをチェック
  • 業務見積もりの内容をしっかりとチェックします。
  • 工事が本当に必要かどうか見極め適正な価格を算出します。
建物に関する
その他アドバイス
  • 施設の増改築や新築の際、土地の市場性や事業性を建築的にアドバイスいたします。
  • 事業用の土地探しのお手伝いをいたします。
  • その建築に対して補助金が出るかお調べいたします。
  • 法的に必要な定期報告を実施いたします。
修繕計画の作成
(オプション別料金)
  • 突発的に発生する修繕をある程度予測いたします。
  • 建築各部位の耐用年数に応じて修繕計画を作成します。
  • 修繕費が予算化でき、計画的に修繕ができます。

ご相談申し込み

まずはお気軽にご連絡ください。

導入事例

医療法人社団 有朋会 栗田病院事務長インタビュー

医療法人社団有朋会(以下、有朋会)は、203 床の精神科病院「栗田病院」を母体に、精神障害者の社会復帰施設や、特に認知症に特化した介護事業施設「クリクリ」などを那珂市、水戸市、ひたちなか市で展開する法人です。エイプラス・デザインでは平成22年1月に有朋会と「建築顧問」の業務契約を交わし、現在まで6年にわたり施設の営繕に関するコンサルティング業務を承っています。 「建築顧問」の仕組みがどのようなもので、具体的にどのようにして仕事を進めているかなどについて、有朋会/栗田病院事務長の栗田準子さまを、「建築顧問」担当であるエイプラス・デザイン亀田駿介がお訪ねし、あらためて詳しくお話を伺いました。

他とは違う「豊富な知識」、「軽快なフットワーク」、「確かな記録」

エイプラス亀田:今日はエイプラス・デザインの「建築顧問」の仕組みについて、率直なご意見やご感想をいろいろと伺えればと思っています。どうぞよろしくお願いします。 私が有朋会/栗田病院さまの建築顧問を担当して、丸 5 年が経ちました。私は担当者として 2 人目ですが、そもそもエイプラス・デザインのことはどのようにしてお知りになったのでしょうか。

栗田事務長:今日取材していただくということで、過去の資料をいろいろと見返してみたのですが、エイプラス・デザインの佐藤社長との最初の出会いは、平成21年12月の末でした。 うちの法人が運営する施設のひとつに、水戸の青柳にあるデイサービスの施設があるのですが、そちらの立ち上げをする際、前からおつきあいのあった建築士さんに設計監理をお願いしていたのですけれど、動きがちょっと遅く、このままでは開設日に間に合わないということになり、不動産会社のほうから別のを勧められたんです。何人かを経て、医療・介護の業界に長けていらっしゃる方ということで、エイプラス・デザインの佐藤社長をご紹介いただきました。

エイプラス亀田:そうでしたか。そのいきさつについては知りませんでした。そこからすぐに「建築顧問」の契約を交わしていただくことになったんですね。

栗田事務長:そうですね。佐藤社長と最初に打ち合わせをして、その豊富な知識量と、フットワークが非常に軽くて対応が早いこと、そして、議事録をきっちり取り、打ち合わせの記録をこちらでもいつでも確認できるようにしてくれるということにとても驚きました。今までつきあいのあった建築設計事務所さんとはまったく違うなという印象でした。

栗田事務長:亀田さんはよくご存じですけれど、もともとうちは施設を増築で大きくしているんですね。それで、建屋ごとに建築年数が違っていることと、それぞれ建物を建てた設計士さん・施工会社も異なるということで、いろいろな複雑になってしまっていました。 図面もきちんと保管されていないし、何かちょっと設備的な不具合があると、その都度こちらから設計士さんや施工会社に声をかけなければならず、本来耐用年数的には問題がないはずなのに、専門知識がないだけに業者さんにきちんとした主張もできない状態でした。 佐藤社長とお会いしてお話を伺うなかで、エイプラスさんであれば、うちが抱える建築についての大小さまざまな問題を、中立的な立場で一元管理をしてくれるのではと思い、契約を交わしました。 エイプラスさんで「建築顧問」の役割を漫画でわかりやすく説明した資料を作られていますよね? 本当にはうちはあそこにある通りの状況でした。あれ、ひょっとしてうちがモデルじゃないかなと思うほどです(笑)。

エイプラス亀田:おそらくモデルにさせていただいている部分はあると思います。何しろもっとも長く「建築顧問」を務めさせていただいている法人さまですから。

週1回の定例ミーティングで修理個所と進捗状況を管理

エイプラス亀田:以前は、こちらの施設課に建築についての知識に長けた方がいらっしゃったんですよね?

栗田事務長:はい、ちょっとした修理などは自分でできて、業者さんに対しても知識があるのでいろいろと交渉をしてくれていたのですが、その職員が退職して、そのあと、適当な方がいないかなと探したりもしたのですが、建築の専門知識と技術をお持ちの方を採用するほどの修繕箇所やトラブルが毎日あるかといえば、そこまででもないので、エイプラスさんのように、トラブルに細かな対応をしてくれる外部の専門的存在というのは、まさに私たちが求めていたものでした。

エイプラス亀田:今は週に一度、こちらに打ち合わせに伺っています。

栗田事務長:そうですね、亀田さんには本当にまめに対応いただき、感謝しています。 毎週、各部門から施設についての修理依頼報告書が事務局にあがってきまして、たしか、最初のころはその報告書があがってくるたびにエイプラスさんに連絡をしていたんですよね。「いまこういう不具合があるんで、見ていただけますか」と。それがあまりにも数が多くて、毎日午前に午後に電話してという感じだったので、「それでは週に1回、定期的に打ち合わせを持ちましょう」ということになったのだと記憶しています。

エイプラス亀田:栗田病院さまの場合、設備についての重大な不具合が起きるというよりも、ちょっとした不具合、細かな営繕が必要な箇所がつねに複数項目あるという状況です。ですから、まず週に一度の定例ミーティングで、その項目を一覧にして、それぞれ「完了したもの」、「現在見積りを取っているもの」「新規のもの」、というように進捗を更新していきます。 毎週そのように更新していくのですが、新規で起きる不具合が多く、リストの量は一向に減らないという期間がずいぶん続きましたね。少し落ち着いてきたのは、本当にここ最近ですね。

栗田事務長:新築で建てられた施設ではそういうことはないと思いますね。うちは、昭和55年くらいに建てた建物が最初で、それを含めて年代でいうと 4 期、ほぼ 4 ブロックの建物にわかれています。それらを改築・改修して現在に至っていますので、見た目は一応綺麗にしていても、どうしても設備関係にちょこちょことトラブルが多く発生するのだと思います。

エイプラス亀田:ひと言で修繕といっても、不具合の種類によって当然工事を依頼する業種はさまざまにわかれます。毎回電気設備業者に頼めばいいというわけではありませんよね。一般の方にとっては、これを直すのには、いったいどこに頼めばいいの?というような悩みもあります。 「建築顧問」としては、まず不具合の一覧を、修理を依頼する業者ごとに整理して割り振りし、見積りを発注して、上がってきた金額をチェックします。で、ある程度小額の場合は、対応の速度も重視して、こちらの判断でベストな業者、方法で工事を進めさせていただいています。

栗田事務長:施設内には入院施設があり、患者さんが 365 日生活している場所なので、たとえばエアコンに不具合が出た場合、いつまでも直らない状態を続けるわけにはいかないですよね。不具合を解消するスピードもとても大切で、そこはある程度重視していただくようにこちらからもお願いしています。

専門知識を持ち、施主の立場に立って、施工業者と交渉

栗田事務長:エイプラスさんにコンサルティング業務をお願いしてよかったと思うのは、業者さんから出てきた見積りなどについて専門知識を持って客観的な判断のもと、やりとりをしていただけることですね。そこについてはもう全面的に信頼してお任せしています。 以前、施設の病棟の防水シートがダメになって、担当した建築士の方に相談したのですが煮え切らず、一度、東京のトラブル解決センターのようなところにまで相談に行ったことがあるんです。とても困って相談に行ったのですが、素人の立場で手抜き工事だと証明することはたいへん難しく、限界を感じました。 その後にエイプラスさんと出会い、「建築顧問」の契約を結ぶわけです。着眼点がすばらしいなと感心したのを覚えています。

エイプラス亀田:私にとっても、こちらの「建築顧問」を担当させていただくことで、勉強させていただくことがたくさんあります。 エイプラス・デザインに入ってたしか3年目くらいでこちらの担当になりました。大きな病院ですから、当初はかなりドキドキしていました。しかも、新築ではまず起こらないような事態が起きるので、社長の佐藤と一緒に対応していくうちに、いろいろなことを勉強させていただきました。普通に建築設計事務所で設計の仕事をしているだけではそうそう体験できないようなことも体験できますから。

栗田事務長:コージェネの発電機まで見ていただいてますものね。

エイプラス亀田:「わあ、発電機まで見るのかぁ」と最初は驚きました(笑)。発電機というと、多くは非常用で、何か災害に見舞われたときに動きだして、電気の確保をするために持っていることが多いのですが、栗田病院さまの場合は、コージェネですので、常用発電機をまわすときに出る熱を利用して、水の温度を上げるというシステムになっています、非常用ではなく常用で入れているんですよね。

栗田事務長:今の会長が新しいことをつねに意欲的に試みる人なので、常用で取り入れたものなんです。 発電機を管理する業者さんと、コージェネのシステムをつくりあげた業者さんがいるのですが、それらをトータルで管理する力量がこちらにないので、そういう部分でエイプラスさんにかかわっていただいています。

エイプラス亀田:一時期、不具合が起きたり、システムを見直したり、製造元との交渉があったりしましたよね。私もさすがに発電機に関する知識は持っておらず、しかもそれがコージェネになっていたりすると、かなりの専門知識が必要なんですね。理解するのに苦労しました。

信頼をひとつひとつ積み重ね、今や「準職員」的な存在に

栗田事務長:報酬をお支払いしているので、こちらが依頼したことに対して100%の形で応えるというのは当たり前といえば当たり前ではあるんですけれど、亀田さんは、求める以上のことを成果として上げてくださることも多く、とても誠実さを感じます。 佐藤社長も、いまだにこちらが相談をすると、すぐに来てくれますしね。知識の豊富さとフットワークの軽さ、そして、つねに施主側の立場でいてくることが、ほかの建築設計事務所と大きく異なるエイプラス・デザインさんの特徴です。 そういったひとつひとつの積み重ねが、信頼につながり、今でもついついいろんなことを相談してしまう。亀田さんは今やうちの「準職員」のような存在です。私だけでなく、スタッフも何かあると、「あ、亀田さんにお願いしないと!」といいますから。

エイプラス亀田:スタッフの皆さまが私の役目を理解してくださっているので、仕事をたいへんスムーズに進めることができ、ありがたく思っています。 また、長く営繕を担当させていただく間に、精神科の病院が備えるべき建築的な要素・特徴についての知識を得ることができ、それを、新たに発注いただいた施設──認知症に特化した介護事業施設の「クリクリ」の設計に活かすことができたのも、とてもうれしいことでした。

栗田事務長:施主側がこだわっている建築的な要素があるんですよね。ここはどうしても大切にしておきたいというところ。そういった部分を、「建築顧問」の業務を通じて理解を重ねていっていただけるので、新たな施設の設計を安心しておまかせすることができます。 今、ひたちなかに建築中の施設も、那珂市の「クリクリ」と同じコンセプトなので、もう亀田さんにほぼおまかせ状態ですよね。細かいことをいわなくてもわかってくださるという安心感があります。今後もぜひこの関係を続けていきたいと思っています。

エイプラス亀田:たいへんありがたいお言葉です。今後もさらにお役に立てるよう努めますので、どうぞよろしくお願いいたします。 事務長、本日はお忙しいなかお時間を割いていただきありがとうございました。