そこで、建物のデザインに当たり、私はまず、多くの人にとってコミュニケーションがとりやすい空間、井戸端会議や縁側の雰囲気を持つ空間となるよう、外から“さりげなく”内側へとつながっていく開放的な空間を目指しました。

そのため、道路に面している東側のファサードに大きな開口を設け、かつルーバーを効果的に使って正面のデザインを特徴あるものにし、正面玄関が単純な面ではなく、ひとつの空間として機能するようにしました。

デザインを極力変えずに、徹底してコスト削減の工夫を重ねる
一方で、予算的にはかなりの制限が必要があったため、目指すデザイン案を極力変えずにコストを徹底して抑える方法を各所で採用しています。

それは、たとえば次のようなことです。

このような工夫を重ねることで、デザインのコンセプトを一切変更することなく、コストを抑えることに成功しました。

さらに委員会からの要望に応えるべく、次のような工夫も行っています。

水戸のまちづくりにおけるひとつの“夢”の完成形として
もちろん、私自身もこれから積極的に利用していきたいと思っています。